合唱コンクールで使える指揮のコツ|振り方編

こちらでは、中学校や高校の合唱コンクールや、合唱祭で指揮を振るんだけど、コンクールまで時間がない! 短い時間で何とかできないか!という人に、振り方のコツ、楽譜分析のコツ、練習のコツの3つに分けて、合唱指揮のコツをお伝えします。今回は、指揮を上手く振るコツです!

合唱コンクールで使える指揮のコツ

この記事を読む前に

この記事の内容が、ちょっと今の自分に合ってない(高すぎる)と感じた場合は、
完全初心者向けに記事を追加したので、そちらも参照してください!

合唱コンクールで指揮を振る事になったけど、どうしたらよいかわからない人へ
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それでは、以下より本記事をお読みくださいm(_ _)m

………

 

………
これから、指揮の振り方に関して6つのコツをお伝えします。

まずは、ガーッと全部読んでみて、できそうな項目をもう一度丁寧に読んでみてください。

1から段々と高度になっていくので、順番に取り組むことをオススメします。

では、1つずつ説明していきます。

 

しっかりと立つ

 

まずは、きちんと立つことから始まります。

両足をそろえ、ピシッと立ちましょう。

意識するポイントとしては、

  • 下半身=適度な緊張
  • 上半身=姿勢よくリラックス

 

この2点です。

下半身は、お尻や太ももの後ろを、キュッと占めるように

上半身は、特に肩から先をフリーにしておくと、良い感じです。

特に中学生だと、照れや恥ずかしさからフラフラしがちなのですが、ピシッと立てる方が100倍カッコイイです。

正直な話、合唱コンクールレベルだと、まっすぐ立てるかどうかで指揮者の印象の80%は決まります。

「たがが立ち方」と侮らずに、上記2点を意識して立ってみてください。

 

指揮を振り始める前に、全員とアイコンタクトをとる

 

どんな曲の場合でも、振り始める前には、合唱団1人1人とアイコンタクトをとりましょう。

サラッと見渡すのではなく、一人一人と気持ちを交わすように、です。

感覚としては、
「皆、準備はいいかい?」
って感じにです。

これは冗談のようなマジの話です。

これがあるかないかで、

指揮は見ないしテンポはバラバラ、
呼吸のタイミングもズレズレ。。。

という残念な合唱になるか、

指揮をしっかりと見てピタッとテンポがそろい、
合唱団が自分の指揮についてくれる!

というステキな合唱になるかが決まります。

ということで、アイコンタクトは非常に大事です。

もし今のあなたに、まだ合唱団をグイグイ引っ張っていくような力がなかったとしても、
最低限アイコンタクトさえ取れていれば、合唱団はあなたについてきてくれます。

そのためには、「自分が合唱団を導いていくんだ」という確固たる意志や責任感がないといけません。

指揮者になってしまったのなら、照れや恥ずかしさは捨てて、全力で練習しましょう。

 

最初の1音に全神経を集中

 

音楽において、最初の1音は非常に大切です。

「最初の1音に全てが掛かっている」

こう言い切っても良いくらい大切です。

 

しかし、どんな曲であっても1音目というのは緊張するものです。

特にクラス合唱だと、歌いなれていない人もいるので、なかなか声が出ないかもしれません。

そして、それを何とかするのが指揮者の仕事です。

「どうやったら、皆が本番のプレッシャーに負けないで、気持ちよく声を出してくれるか」

という事をよく考えましょう。

「最初は柔らかめの曲調だから、優しく振ってみようかな?」

「みんな緊張してるだろうから、緊張をほぐせるよう自分は笑顔でいこう。」

「いきなり振り始めた息が吸えないから、予備拍を丁寧にしてみようかな?」

こんな風に。

これって結構高度なことなのですが、こういうことを自分で考えられるようになると、あなたの指揮はめちゃくちゃレベルアップします。

ぜひチャレンジしてみてください。

 

あと余談ですが、指揮者として

以下に、最初の1音目を素晴らしいためのヒントを載せておきます。

指揮者として、最低限このくらいはチェックしておきましょう。

例えば、

  • 姿勢はどんな感じか?
    若干前のめり?大きくどっしりと?豊かな感じ?
  • 表情はどんな感じか?
    柔らかく?厳しく?泣きそうに?嬉しそうに?
  • 腕はどのように振るか?
    素早く?ゆったりと?激しく?優しく?

こんな風にですね。

こういうことをきちんと意識すると、最初の1音がバシッと決まります。

そのためにも、曲に対してはっきりとしたイメージを持っておきましょう。

「この部分は優しいイメージ、この部分は激しいイメージ…」のような感じです。

自分の中にあるイメージがはっきりしている分だけ、指揮を振りやすくなりますし、合唱団も歌いやすくなります。

言葉の一つ一つや、曲を聴いた時の印象を大切にして、自分だけの世界観を作り上げましょう。

 

 

指揮は小さく振る

 

さて、いよいよ実践的な振り方の話ですが、

指揮は基本的に小さく振ることを意識してください。

……

「小さく振るって、、、音量を小さくするってこと?」

……

こう思った方もいるかもですが、そうではありません。

ニュートラルの指揮の大きさ、すなわち mf(メゾフォルテ)の大きさを小さくするのです。

(ここでは話を分かりやすくするため、mf をニュートラルとして話を進めます。)

なぜ mf を小さく振るのか?それは、「ここぞ!」という場面で、指揮を印象付けるためなのです。

………

この感覚分かりますかね?

例えば、お寿司で考えてみましょう。

お寿司が5貫あって、
1.全てわさびが入っている
2.5貫のうち、1貫だけわさびが入っている

1と2、どちらの場合が、
より効果的にわさびを演出できるでしょうか?

ってのと似たような話なんですよね。

この話と同じ感覚で、
指揮も基本的には小さく振っておいて、
ツーンと効かせたいときに大きく振るわけです。

……

「じゃあ具体的にどのくらいの大きさで振るの?」

……

当然このように感じると思います。

では続いて、具体的な指揮の大きさについてです。

これは、指揮者の身長や体格にもよるのですが、

  • 高さ:おへそからみぞおちまで、
  • 横幅:胴体の幅くらい

 

みぞおちの前に20㎝ ×20㎝ の四角形を意識する感じ、
でいい感じの大きさが保てると良いかと思います。

 

表情豊かに

 

指揮者である以上、自分の音楽世界を指揮で表現しなくてはなりません。

ですが、実はある方法を使う事で、指揮がそれほど上手くなくても
曲のイメージを合唱団に効果的に伝えることができます。

それは、、、
表情を使う
です!

恐らく多くの人が体験したことがあると思いますが、
指揮者の表情は、想像以上に合唱団に影響を与えます。

指揮者が笑顔で、

「次、ソプラノ行くよ~」とか
「バス、ここ決めてくれよ~」とか

そういった表情を向けてくれるだけで、
合唱団ってのは本来の120%の力を発揮できたりします。

逆に、どんなに指揮の上手い人でも、
楽しいはずの場面をしかめっ面で指揮していたら、
合唱団は絶対についてきてくれません。

それくらい、指揮者の表情は重要なんです。

………

こういう話をすると、ニコニコしてればいいのかな?って思う人が出てきますが、そうではありません。

指揮者は、もっと繊細に表情を使い分けないといけません。

例えば、
「旅立ちの日に」
という合唱曲で考えてみましょう。

この曲で、
「いま、別れの時~」という場面がありますよね。
(何度か繰り返されるサビの部分です。)

あの場面っていうのは、

長い間、苦楽を共にした親友との別れ

明るい未来への希望

この2つが同時に歌われている箇所です。
(簡単に言ってしまえば、という前提で^^;)

ですから、
指揮者はこれらを感じた表情をすべきなんですね。

これらの感情を心に浮かべて、
その感情を会場の誰よりも高まらせて、
そして指揮を振るんです。

そうすると、多少指揮がおぼつかなかったとしても、
あなたの思いは合唱団、そして会場に伝わります。

そういうものなんです。

 

 切った後も音楽は続いている

 

そして最後、音楽を切った(止めた)後の話です。

ご存知かもしれませんが、音楽というのは、
切り指示をしてすぐに終わるものではありません

曲が終わっても、余韻が残っているのです。

物理的な表現をすれば「残響」ですし、
精神的な表現をすれば「心の余韻」とかでしょうか。
(まんまですね^^;)

とにかく、切ってすぐに終わるわけではないんです。

この余韻を演出するのも指揮者の仕事なんですね。

自分自身、合唱団、お客さん。

会場にいるすべての人と、音楽の余韻を十分に堪能してから、
腕をそっと下すようにしてください。

そうすることによって、演奏した音楽の感動が、
何倍にもなって返ってきます。

よく中学生の演奏で、曲が終わった瞬間に合唱団が脚をバッと閉じるとこがありますが、あれは最悪中の最悪です。

余韻もへったくれもあったものじゃありません。

音楽の先生は何を教えてらっしゃるんですか?と教育方針を疑います。

………

話がそれましたが、とにかく余韻はとても大切なので。

 

まとめ

これまで、6つのテクニックをご紹介しました。

  1. しっかりと立つ
  2. 指揮を振り始める前に、全員とアイコンタクト
  3. 最初の1音に全神経を集中
  4. 指揮は小さく振る
  5. ここぞ!という場面の、指揮を考える
  6. 切った後も音楽は続いている

これらのテクニックは、
自分の経験と、多くの先達指揮者のワザを盗んで合成したものの中から、
スグにできる&効果が出るものを厳選しました。

割と簡単に実行できるので、
その効果を実感するまでに、そんなに多くの時間はかからないと思います。

が、1点注意してほしいことがあります。

それは、「1つずつ取り組むこと」です。

恐らく、6つを一度にこなそうとすると、全てが中途半端になります(汗

ですので、まずは1番目の立ち方から、1つずつ身に付けていってください。

それで、もし「上手くできないなぁ」とか「ここはどうすればいいの?」という疑問があったら、気軽にコメント欄に書いてください。

すぐにはお返事できないかもしれませんが、必ず連絡させていただきます。

それでは!


なお、「この記事は自分にはまだ難しかった~」という人は、
以下の記事も参考にしてみて下さい。

この記事を読んだ後に

この記事の内容が、
ちょっと今の自分に合ってない(高すぎる)と感じた場合は、
完全初心者向けに記事を追加したので、そちらも参照してください!

合唱コンクールで指揮を振る事になったけど、どうしたらよいかわからない人へ
(こちらをクリックすると、別タブで開きます。)

〔合唱コンクールで使える指揮のコツ〕練習編

〔合唱コンクールで使える指揮のコツ〕楽譜の分析編

 

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14 Responses to “合唱コンクールで使える指揮のコツ|振り方編”

    • 匿名さん

      わざわざコメントありがとうございます!
      お役に立てたようで何よりです^^
      これからもよろしくお願いします~。

    • さーさん(さん?)

      コメントありがとうございます!
      お役に立てたようで何よりです^^
      ぜひ指揮者ライフを楽しんでください~。

  1. ありがとうございます!!
    とても参考になりました。
    始めての指揮者で、今週の金曜日に本番です!!頑張ります!!

    • あーちゃんさん

      コメントありがとうございました!

      「とても参考になりました。」
      僕にとってはこの一言が何より励みになります^^

      直前まで鏡で練習したら、
      あとは”当日いかに音楽を楽しめるか”が肝ですので!
      会場中の誰よりも音楽を感じて、楽しんでください!!

      またのお待ちを!笑

  2. 初めて指揮のオーディションを受けるのでとても緊張していましたが少し緊張がほぐれました。
    参考になりました。ありがとうございます。

    • ドラえもん0210号さん

      コメントありがとうございました!
      (そしてお返事遅れて申し訳ありません^^;)

      指揮のオーディションはいかがでしたでしょうか?
      もう遅いかもしれませんが、もしかしたら役立つかもしれないアドバイスをひとつ・・・

      楽譜の指示等を頭で暗記しようとすると、忘れたときにパニックに陥ってしまいます。
      記号を丸暗記するのではなく、音の流れや、雰囲気、映像のイメージとして頭に刻み込むと、生き生きとした音楽を指揮できるようになりますよ。

      もしよければ、どこかで役立ててみて下さい。
      またご質問等ありましたらお気軽に聞いてくださいね^^

  3. とても参考になりました!ありがとうございます!

    合唱大会で指揮をやらせてもらうことになりましたが、私はあまり音楽が得意ではなくて…
    強弱や緩急?が良くわかんないです。
    白馬の海という曲を歌うのですが、この曲について、何かアドバイス等頂けないでしょうか?

    • まきまこさん

      コメントありがとうございます!
      『白馬の海』聞かせていただきました。

      強弱や緩急が分からないとのことですが、具体的な
      箇所を教えていただければ、その部分について
      何かしらアドバイスできるかもしれません。

      「強弱や緩急」だけですと漠然と範囲が広すぎて
      曖昧なお返事しかできません故…

      例えば、以下の動画で「●分●秒のところが~」など
      教えていただけると嬉しいです^^
      https://www.youtube.com/watch?v=vQWalG16VG8

    • まず、
      表紙→拍子のことでよろしいですよね?

      次に、
      「拍子がずれている」とは

      ・誰の拍子が(指揮者or歌い手or伴奏者)
      ・どのようにずれている

      ことでしょうか?

      例えば、
      「指揮を振っていて、3拍子で振らなくては
      いけない部分を、曲中に誤って4拍子で振ってしまった」
      などの状況でしょうか。

      その辺りの状況が分からないと、
      恐らく求めている内容のアドバイスができません^^;

      ちなみに、もし仮に、「拍子」がずれているではなく、
      (指揮を振っていて)「拍」がずれてしまうのであれば、
      次の小節の1拍目で調整できるよう指揮を合わせます。

  4. コンクールが5日後にあるのですが、自分ではうまいことできたと思った指揮がリハーサルで他のクラスの人たちに笑われました 理由は、手で胸を揉んでるみたいに見えるらしいからです。手しか動いてないとか指少し開いてるからかもしれません。
    どうすればうまいと思われる指揮になりますか?

    • Tswcggさん
      コメントありがとうございます!

      まず、他人のからかいなど気にしないことです。
      合唱団が歌いやすいと感じていれば、それでいいのです。

      ただ、もし気になるようであれば、
      1、鏡で確認してみる
      2、振っている姿を録画してみる
      などチェックするのは、指揮の練習として最高です。

      また、より良い指揮の振り方を探しているのであれば、
      この記事 ↓ など参考になるかもしれません。
      http://study-conducting.net/archives/336

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