どこの中学校にもみられる、校内合唱コンクール。今回は、指揮に関してほぼ素人同然の人でも、それなりの指揮を振ることができるようになるコツ、のようなものを書いていきます。中には読んですぐ実践できるものもあれば、なかなか習得に時間のかかるものもあるので、その辺は自分で調整してみてください。
合唱コンクール本番での振り方のコツ
それでは、振り方のコツについてさっくりとお伝えしていきます。
なお、この記事のすべての内容は”指揮の振り方だけ”に焦点を置いていますが、
指揮法というのは、指揮者の音楽観を合唱団に伝えるための手段である、
という事を念頭に置いて読んでいただければ幸いです♪
(つまり、手段と目的を間違えないでね!ってことです^^)
お伝えする内容は以下の通り!
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- 基本は小さく、決め場所はハッキリと
- 拍は省略して良い、歌いやすい拍で指揮を振る
- 手は体の50cm前で振る
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では、サラッと見ていきましょう!
基本は小さく、決め場所はハッキリと
指揮の基本は、小さく振る事です。
「小さく振る」と書くと、誤解を生んでしまうかもしれないのですが、
小さく振る=小さく歌わせる、という事ではありません。
小さく振るのは、ここぞ!というところで大きく振るための布石なのです。
通常の振り方を小さく振っておくことで、
ここぞ!というときに大きく振るのが、より決まって見えるという事です。
「小さく振る」の目安は、
みぞおちの高さくらいに、直径40㎝の円をイメージするような感覚でしょうか。
みぞおちの高さを基準に、前後に20㎝ずつくらいの幅で腕を動かすイメージです。
このくらいの小ささで振っていると、
曲の見せ場の要所要所での指揮が冴えわたってくるのです。
拍は省略して良い、歌いやすい拍で指揮を振る
例えば、4拍子の曲を振るときに、
慣れていない人だと、4拍全部を一生懸命に振ってしまうんですね。
全部カウントしないと、合唱団のリズムがずれてしまうぞ(汗)とばかりに、
一生懸命拍を刻んでしまうのです。
ですが!!
実は、指揮者が拍を一生懸命刻めば刻むほど、
合唱団は足並みがずれやすくなってしまうのです。
その理由は長くなるのでここで話しませんが、
大事なのは、歌いやすい拍で指揮を振る、という事なんですね。
例えば、『線路は続くよどこまでも』という歌がありますね。
線路は続くよどこまでも
野を超え山超え谷超えて…
こんな感じのやつです。
この曲は4拍子なのですが、
この曲は2拍子のリズムで捉えなおすこともできます。
4拍子だと、
せー |ー ん | ろーは | つーづ | くー |ーー |よー |ーー
こんな感じに分割されますよね。(赤文字が1拍目)
2拍子で考えると、
せーー ん | ろーはつーづ | くーーー|よーーー
と、こんな感じの分け方になります。
で、4拍子で細かく刻んだ場合と、2拍子でざっくりと刻んだ場合、
曲の印象が変わってくるのが分かるでしょうか??
4拍子だと、縦に刻んだ感じで、
感覚的に言えば、弾むようなイメージです。
一方で2拍子だと、横に広がるい感じで、
広い野原をスキップしているようなイメージ、ってとこですかね。
どちらが好みかは、その人の感性によってくる話なのですが、
このように、曲の雰囲気に合わせて拍を省略していくと良いです。
その方が、
- 単純に、腕を動かす回数が減る
- 腕を動かす回数が減る分、他の指示に回せる
- 拍を刻まなくて良い分、気持ちに余裕が生まれる
良いこと尽くしです。
最高なのは、拍を振らないってことです。
これはちょっと高等技術なので、サラッと触れるだけにしておきますが、
要所となるポイントに絞って指示を出すことで、全体のリズムを整えるという方法もあります。
ただし、これには慣れや合唱団との呼吸合わせが必要になってくるので、
そんな方法もあるんだねーくらいで構いません。
手は体の50㎝前で振る
これは、先ほどの小さく振るとちょっと絡んでくる話です。
指揮は、身体から50cmくらい離したところで振ってください。
腕が短かったり、女性だったりする場合は40cmとかでしょう。
感覚的には、握手のイメージです。
握手の時って、自然と手を前に差し出すと思うんですが、
その時くらいの手の位置で指揮を振ると、いい感じの距離感になります。
なぜ、手を前に出すのかにも、きちんとした理由があるのですが、
それも話すと長くなってしまうので、ここでは省略。
また別記事で書くので探してみてください^^
まとめ
3つの方法について解説をしてきました。
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- 基本は小さく、決め場所はハッキリと
- 拍は省略して良い、歌いやすい拍で指揮を振る
- 手は体の50cm前で振る
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ですね。
感覚的には1と3はすぐにできると思います。
2はちょっと時間がかかるかなぁ…
ですが、中学校の合唱コンクールレベルであれば、
これを完璧にできたら相当なモンです。
音楽の先生だって、この辺りの「見せ方」を知らなかったりしますからね。。。
他にも合唱コンクール向けの記事は書いているので、
是非そちらも参考にしてみてください♪
他の方はこんな記事も参考にしています♪
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