初心者が指揮に取り組むときに悩むのが「左手の振り方」ですよね…
「右手と左手で別々の指示を出すってむずくね!?」
と思うのは当然だと思います。
こちらの記事では、初心者でも左手の使い方、振り方が分かるよう、動画も交えて具体的に解説しました。
先入観を壊す
指揮の振り方、しかも左手(利き手じゃない方の手)の振り方について、こんなイメージを持っていませんか?
右手ではリズムを刻む。
左手は細かい表現をする。
とある方から質問をいただいてびっくりしたんですが、こういう風に思っている人は少なくないんですよね。
で、まず初めにお伝えしておきます。
「右手はリズム、左手は表現」ってのは大げさです。
そういう振り方をすることもあります。
ですが、そうじゃない振り方をしていることもたくさんあります。
割合…とかでは示せないのですが(笑)あまりこだわるものでもありません。
以下、実際の例を交えて説明します。
いちばん良いのは…
書いて説明するよりも、見てもらった方が早いのですね。
以下の動画をご覧ください。
これは、かつて私がお世話になった先生が指揮を振っている動画です(おもしろい先生なんですよ笑)。
この動画の、3:00 辺りからしばらくご覧ください(めっちゃうまい演奏です)。
もうかなり自由ですよね。
基本的に両手で指揮を振っています。
3:10 辺りで左手だけがスーッと動いているのは、指示を出している先が左のパートだからです。
あ、ちなみに。
3:12 辺りで腕をぐるっと大きく回す指揮をしているのが分かりますか?
これ、合唱団を上手く指揮に載せられると、声をふわっと盛り上げられるテクニックです。
私もよく使う振り方です。
慣れるまで難しいですが、慣れると音楽に緩急をつけやすくなるのでオススメですよ。
右手で曲想を表現をしたり、
左手でリズム+表現をしたり、
あるいは、両手を使って表現をしたり、、、
となんだって良いのです。
大切なのは、形式ばった型に押し込む事ではなく、
演奏者に伝わりやすく、演奏者が演奏しやすい指揮を振ること
です。
想定される疑問
こう書くと、
「動画の一部分だけを切り取って見せて、それがさも常識のように語るとは何事!」
と思う方もいらっしゃると思ます。
先ほども書いたように、ここで僕が伝えたいのは、
自分の中の音楽観を、演奏者に一番効率的に伝えられる方法で振ろう
ということなのです。
ですから、
「『右手はこう、左手はこう』と振るのが
一番音楽を伝えられるんだ自分は」
という人はそれでいいと思います。
ですが、多くの人は
「右手はリズム、左手は表現」という思い込みによって
自由な表現が制限されています。
「えっと、右手がこうで、左手が…ああっ!」
みたいな感じになってしまって、自分の思いを上手く伝えられていない。
ですから、
このサイトを通して、
「そのルールは必ずしも守らなくていいんだよ」
ってことを伝えてあげたかったのです。
形に捕らわれて頭ん中がんじがらめになるくらいなら、
自由に振ったらいいじゃないですか?と。
それでもし演奏者から「見にくい、分かりにくい」という意見が出たら、
その時に、一緒に相談しながら、指揮を考えていけば良いと思っています。
その方がよっぽど、お互いに通じ合える指揮を振ることがでると考えています^^
ってことでですね、ここで伝えたかったことは、
教科書に書いてあるような「右手は~、左手は~」というものは、
あなたの自由な発想と表現を妨げる原因になるので忘れましょう
と、こういうことです。
で、、、、
じゃあどうやって振ればよいのって話です。
続きはこちら!
コメント