合唱指揮で大事なのは振り方ではなく世界観へのリアリティ

合唱指揮というと、どうしても腕の振り方にばかり目が行きがちになりますが、指揮者に求められているのは上手に腕を振る事ではないのです。こちらでは、合唱指揮者にとって、腕を振ることよりも大切なものについてお話していきます。

指揮の振り方よりも大切なもの

それは楽曲に対するリアリティです。

 

リアリティというと、人によって色んなイメージを持っているでしょうから、

もう少し言葉の意味を定義すると、

「イメージに対する臨場感の高さ」と言い換えることができます。

 

分かりやすく数式で表してみると、

リアリティ = イメージ × 臨場感

こんな感じです。

 

R = I × V

楽曲に対して、それぞれ色んなイメージを感じていると思います。

 

例えば、「真っ赤な太陽」という歌詞があった時に、

どんなイメージを持つかという話です。

 

透き通ったエメラルドグリーンの海をサンサンと照らす真夏の太陽なのか、

灼熱の砂漠を焦がすように照らし続けるギラギラとした太陽なのか、

あるいは、夕方の終わりに、山際に沈もうとしている柔らかな太陽なのか。

 

一口に真っ赤な太陽といっても、

その捉え方はいろいろあるわけです。

 

こういった1つの言葉に対して、どれだけ精密なイメージを持てるかってのが、

リアリティを感じる第一歩です。

 

 

そして、続いて臨場感

臨場感というのは、先ほどのイメージに対して、

どれだけ現実味を感じているか、と言い換えることができます。

 

例えば先ほどの、

透き通ったエメラルドグリーンの海をサンサンと照らす真夏の太陽

と頭の中に描いたとします。

 

この時に、目の前にありありとその風景が広がってくるか?

 

周りにヤシの木が生えていたり、

「ザザ~ザザ~」と波の音が聞こえてくるかもしれません。

あるいは、浜辺でカラフルな水着を着た若者が遊んでいるかもしれない。

もしかしたら、海の家で焼きそばを焼いている香りが漂ってくるかもしれません。

 

このように、頭の中に描いたイメージに対して、

とことん現実味を持たせていく。

 

世界観を作っていく、ということです。

 

そして、そのヒントになるのが、

イメージした世界を他の感覚でとらえなおす、ということです。

 

先ほどのように、

透き通ったエメラルドグリーンの海をサンサンと照らす真夏の太陽

という”視覚的”なイメージを、

波の音という”聴覚的”なイメージでとらえたり、

焼きそばの香りという”嗅覚的”なイメージでとらえたり。

 

一つの感覚を別の感覚で置き換えていく事によって、

あなたは、自分のイメージ対する臨場感がどんどん高まっていきます

 

まとめ

このように、

リアリティとは、イメージに対して、高い臨場感を感じている状態を指します。

 

そして、

楽曲の世界観に対して、リアリティを感じられているかどうかは、

指揮の振り方うんぬんよりもはるかに大事なのです。

 

なぜなら、繰り返しになりますが、指揮の振り方というのは、

指揮者の中にある世界観を合唱団に伝えるための”手段”でしかないからです。

 

この”手段”と”目的”を勘違いすると、

つまらない練習や、聴いてて飽き飽きする音楽を作ってしまいかねません。

 

なかなか一筋縄ではいかない事ではありますが、

たまーに自分がそうなっていないかチェックしてみると良いと思います^^

 

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