曲の一番の盛り上がりで見せるには、フォルテをバシッと決める必要がありますが、そのためには指揮者の技量も大きくかかわってきます。こちらでは、合唱団の最大音量を効率的に引き出せるようになるための、指揮のコツをお伝えしていきます。
合唱団の最大音量を引き出すコツ
【合唱団の最大音量を引き出す指揮のコツ】
1.基本的な振り方のサイズを小さくし、大きく振った時とのギャップを作る
2.縦横の振り幅の限界値を広げる
3.指揮に重みを付けて振るどれも要練習で、一朝一夕で身につくものではないです。
が、練習すれば必ず誰でもできます^^— あさぺん@合唱指揮者 (@asapen_corus) August 17, 2016
コツは全部で3つあります。
では早速、1つずつ説明していきましょう!
1.基本的な振り方を小さくし、大きく振った時とのギャップを付ける
これは要するに落差をつけましょうってことです。
例えばの話ですが、
40℃のお風呂に入った後に45℃のお風呂に入るのと、
20℃のプールに入った後に45℃のお風呂に入るのとでは、
同じ45℃のお風呂に入るのでも、感じる熱さが違いますよね。
普通の人なら、
後者の、プール入ってからの方がより温かく(熱く?)感じるでしょう。
これと同じことを指揮でもやってみましょう!って話なのです。
【具体的な練習方法】
普段の指揮の大きさを、
20cm × 20cm
程度の範囲内で振るようにします。
目安としてはこんな感じです。
緑枠:普段振っている指揮の範囲(mf程度の音量)
赤枠:意識的に小さく振る指揮の範囲(同上)
図は、あくまで参考程度に捉えてほしいのですが、
イメージ的にはこんな感じってことです。
20cm × 20cm
のイメージは、みぞおちくらいの高さで振るのがベターです。
(それよりも下がると、指揮から緊張感が抜けるので…)
2.縦横の振り幅の限界値を広げる
これは要するに、指揮を大きく振れるようになりましょうって話です。
これも一発で図で表しちゃうと、こんな感じです。
緑枠:普段の指揮の最大値
赤枠:意識的に広げた指揮の最大値
この図を見たときに、
「ガクさん、ぼくは赤枠なんて余裕で越えちゃってますよ。ふふふ・・・」
って人はOKです!僕もよく超えます!笑
ですがもし、指揮を振るときに
自分の指揮って意外とMAXまで体を使えていないのかな?
と思ったら鏡でチェックしてみることをオススメしますよ!
僕のこれまでの経験と、色々な指揮者を見てきた知識から、
両手を横いっぱいに広げた状態 × 95%
くらいまでなら、最大限まで指揮を広げても様になります!
3.指揮に重みを付けて振る
これはちょっと分かりづらいんですが、
重い指揮を振れるようになると、軽い指揮と比べて合唱団の声を乗せやすくなりますよ、
って話なんですね。
重い指揮とか軽い指揮っていうのは、
重そうに見える指揮とか、軽そうに見える指揮の事で、
例えば、指揮の打点を打つ時のことを想像してほしいんですけど、
スーパーボールを落とすようなイメージで振る指揮と、
フジテレビにくっついてるような鉄球を落とすようなイメージで振る指揮って、
絶対に質量感違ってきますよね?
もちろん振るのは人の腕なので、
どう降ったところで、そこに物理的な質量の差はないんです、、、が!
でも、スーパーボール意識して振る指揮と、
巨大な鉄球を意識して振る指揮とでは、
その重みが違うのはわかってもらえると思います。
で、合唱団の最大音量をグアーッと引き出せるのは、
確実に重い指揮なんです。
楽曲の一番盛り上がる場面で、
指揮者が質量感のある指揮を振ることができれば、
合唱団は迷いなく、その声を指揮者のタクトに預けられます。
ちょっと抽象的な話になってしまいましたが、
これがコツの3つ目、指揮に重みを付けるってことなのです。
ちなみに、もしこれを習得したいって場合は、
加減速ってのを覚えてもらうのが速いので、参考記事張っておきますね!
参考記事:独学で学ぶ合唱指揮法講座4
まとめ
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合唱団の最大音量を引き出す指揮のコツ
基本的な振り方は20cm×20cm程度に
両手を思いっきり広げた幅×95%くらいはOK!
指揮に重みを付ける(加減速の技術)
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ではでは!
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