日々の練習に対する、合唱団員一人一人の満足度を高める方法を紹介します。
この方法を使うと、満足度を高められるだけでなく、合唱団との信頼関係が深まり、楽曲に対するイメージが深まり、練習の進行がスムーズになるというステキな副作用が付いてきます。
簡単にできて満足度を高められる方法
合唱の練習を行っていると、指揮者やリーダーの気付かないうちに、合唱団側にフラストレーションがたまっている場合があります。
それは、
- 指揮者の練習の進め方が気に入らなかったり
- パートリーダーの話し方が気に入らなかったり
- 楽曲の解釈に納得できなかったり
と色々です。
理由は様々ですが、みんな、指揮者やパートリーダーの気が付かないうちに不満をため込んでいるんですね。
そして演奏会や本番直前に爆発…
なんてことを、もしかしたらあなたも経験したことがあるかもしれません。
不満爆発を未然に防ぐ方法
こういったことを未然に防ぎ、かつ、合唱団の練習に対する満足度を高める方法ってのがあります。
それは…
団員一人一人に直接話しに行く、たったこれだけです。
ツイートにも書いてあるように、練習後とかに団員のもとに行って質問をします。
- 「今日の練習どうだったかな?」
- 「今日のこの部分の指揮見づらくなかった?」
- 「最近の練習楽しい?」
こういうことを聞いてみるんです。
たったこれだけのことで、団員の練習に対する満足度を高めることができます。
みんな自分の考えを聞いてほしい
では、なぜ聞きに行くだけで満足度が上がるのでしょうか?
それは、なぜ不満がたまるのか?を考えてみればわかります。
なぜ不満がたまるのかといえば、先ほど挙げたような
- 練習の進め方が気に入らない
- 指揮者の指揮が見にくい
- 楽曲の解釈が自分と違う
ということがあるわけですが、これをもう少し俯瞰で考えてみると、
「自分の思い通りになっていない」
ということが原因だと分かります。
「自分はこう考えているのに、練習はそうなっていない。」
こんな感じです。
なかなか自発的には教えてくれない
で、それを指揮者やリーダーに分かるように提示してくれれば良いのですが、なかなかそうハッキリ言ってくれる人というのはレアでして…
であれば、こちらから聞きに行ってしまえばいいじゃん!というのが今回の話の肝です。
相手が不満をため込む前に、こちらから聞きに行く。
ミーティングとかで発現させるのではなくて、1対1で話しかけに行く。
こうすることで、聴きに来られた団員は
「あぁ、この指揮者(リーダー)は自分の考えを聞いくれるんだな。」
と感じます。
その感情は、練習に対するモチベーションだったり、指揮者に対する信頼感だったりに変化し、結果として練習の満足度向上につながるわけです。
絶対に守ってほしいこと
で、この方法の効果を最大限に発揮するためには、いくつかの守ってほしい事項があります。
このルールを無視すると、信頼関係構築どころか不信感を与えることすらあり得るので、絶対に注意してほしい項目です。
その守ってほしい項目とは以下の通り。
- 些細なことでも遠慮なく話してもらう
- どんな意見が来ても受け止める(反論しない)
- 「聞いてやってる」ではなく「教えてもらっている」の精神
たった3つですが、かなり重要です。
遠慮を取り除く
質問される団員にしてみれば、仮にも指揮者やリーダーに聴きに来られるわけですから、当然、
「こんなくだらないこと言ったら笑われるんじゃないかな…」
と心配する人が出てきます。
1つ目の、遠慮なく意見を言ってもらうというのは、そういう意識を取り除くためのものです。
「でも」禁止
また、意見の中には、自分の考えと違うものや、受け入れがたいもの、実現が到底不可能なものなんかも含まれていることが多々あります。
こういう意見に出くわした時に、とにかく一旦は受け止める姿勢を見せることが重要です。
その意見がどんなにくだらないと感じるものであっても、自分の考えとは正反対のものであっても、です。
そういう意見が出てきたときに、頭ごなしに否定したり、「確かにそうだね~、でもさ…」というように、
明らかに受け入れる気のない姿勢を見せると、質問された人は二度とあなたの質問に答えてくれなくなります。
質問に答えてくれなくなるだけでなく、その人からの信頼を全面的に失います。
教えてもらう
で、最後に「聞いてやってる」ではなくて、「話してもらっている」の精神。
これは書かなくてもわかりますよね^^
ということで、注意事項3点でした。
まとめ
練習満足度を簡単に高めるには、一人ひとりと直接話すのが良い
一人ひとりの考えを丁寧に聞くことが大事
遠慮なく話してもらい、どんな意見もいったんは受け止める
「聞いてあげてる」ではなく「教えてもらう」の精神
ということで、練習満足度を高める方法をお伝えしました!
イメージつかめましたでしょうか?
記事タイトルには「簡単に」と書いてありますが、実際ここで紹介した一人一人と話をしていくって、かなり根気のいる作業です。
行動自体は「簡単」なのですが、それを実行しきるには、当人の相当なガッツが必要です。
ですが、その労力に対する見返りは相当なものがあります。
ですので、一旦騙されたと思ってやってみてください^^
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。
去年、中1のクラスで指揮をやっていたのですが、テンパって強く言ってしまったり、クラスで浮いてしまったり大変だったので、「今年こそは!!」と張り切っていたものの、また「ああなってしまうのでは?」という不安がありました。
でもこの記事を読み、少し勇気がもらえた気がします。
私の今年の担任は「金賞を取る」のが夢らしく、それをみんなに叶えてほしいと言われてしまったので…。
こりゃ張り切っちゃうぞ!!
でも、気合だけあるようじゃなにか足りないですよね。
なのでその足りないものを埋められるよう、今年は金賞取ってきます!!
あっぷるぱいさん
コメントありがとうございました^^
>テンパって強く言ってしまったり
クラス合唱ではありませんでしたが、気持ちが先走って、合唱団と息の合わない練習を展開してしまった経験は私にもあります。
当時は「こんなんじゃダメだよ、もっと音楽的に工夫しないと!」なんて思っていたつもりでしたが、今振り返ると、私の焦りの気持ちを一方的に合唱団にぶつけていただけ、つまり自己満足なことをしていただけだったなぁと反省しています^^;
限界はあるものの、指揮者の指導が楽しいものであれば、合唱団は付いてきてくれます(お笑い的な楽しさではないです)。
ですので、ぜひあっぷるぱいさんも、合唱団が付いてきたくなるよう、練習を工夫してみてください^^
応援しています!