こちらでは、日々の練習に対する合唱団員一人一人の満足度を高める方法をお伝えしています。この方法を使うと、満足度を高められるだけでなく、合唱団との信頼関係が深まり、楽曲に対するイメージが深まり、練習の進行がスムーズになるというステキな副作用が付いてきます。
簡単にできて満足度を高められる方法
合唱の練習を行っていると、
知らず知らずのうちに合唱団側にフラストレーションがたまっている場合があります。
指揮者の練習の進め方が気に入らなかったり、
パートリーダーの話し方が気に入らなかったり、
楽曲の解釈に納得できなかったり…
その理由は様々ですが、
みんな、指揮者やパートリーダーの気が付かないうちに
不満をため込んでいたりします。
そして演奏会前に爆発…
なんてこと、経験したことありませんか??
こういったことを未然に防ぎ、
かつ、合唱団の練習に対する満足度を高める方法ってのがあるんです。
それは…
大切なのは対等な立場でのコミュニケーション
一人一人に直接話に行く方法です。
たったこれだけです。
学指揮だった時代、練習後にててーっと先輩や後輩のもとへ行き、「今日のこの部分の練習、自分ではこう思ったんですけど、どうでしたか?」って聞くのが日課でした。練習へのフィードバックという点でもちろん役立ちましたし、団員とのコミュニケーションという点でも、とても大きな意味がありました。
— ガク@合唱指揮者 (@studyconducting) August 11, 2016
ツイートにも書いてあるように、
練習後とかに団員のもとに寄って行って質問をするんです。
「今日の練習どうだったかな?」とか、
「今日のこの部分の指揮見づらくなかった?」とか、
「最近の練習楽しい?」とか。
こういうことを聞いてあげる。
たったこれだけのことで、
団員の練習に対する満足度ってのは高めることができるんです。
みんな自分の考えを聞いてほしい
では、なぜ聞きに行くだけで満足度が上がるのか?
それは、なぜ不満がたまるのか?を考えてみればわかります。
なぜ不満がたまるのかといえば、先ほど挙げたような
- 練習の進め方が気に入らない
- 指揮者の指揮が見にくい
- 楽曲の解釈が自分と違う
なんてのがあるわけですが、
こういうのをちょっと俯瞰して考えてみると、
「自分の思い通りにならない」
って意識にたどり着くんですね。
「自分はこう考えているのに、練習はそうなっていない。」
と、こんな感じです。
で、それをこちらにわかるように提示してくれれば良いのですが、
なかなかそうハッキリ言ってくれる人というのはレアでして^^;
だったら、こちらから聞きに行ってしまえばいいじゃん!ってのが今回のキモなんです。
相手が不満をため込む前に、
こちらから聞きに行ってあげる。
ミーティングとかで発現させるのではなくて、
1対1で話しかけに行く。
こうしてあげることで、聴きに来られた団員は
「あぁ、この指揮者(リーダー)は自分の考えを聞いくれるんだな。」
と感じます。
その感情は、練習に対するモチベーションだったり、
指揮者に対する信頼感だったりに変化し、
結果として練習の満足度向上につながるわけです。
絶対に守ってほしいこと
で、この方法の効果を最大限に発揮するためには、
いくつかの守ってほしい事項があります。
このルールを無視すると、信頼関係構築どころか、
不信感をうなぎ上りに上昇させてしまうことすらあり得るので、
絶対に注意してほしい項目です。
その守ってほしい項目とは以下の通り。
- 些細なことでも遠慮なく意見を言ってもらう
- どんな意見が来ても受け止める
- 「聞いてやってる」ではなくて、「話してもらっている」の精神
たった3つですが、かなり重要な項目です。
質問される団員にしてみれば、
仮にも指揮者やリーダーに聴きに来られるわけですから、
当然、
「こんなくだらないこと言ったら笑われるんじゃないかな…」
と心配する人が出てきます。
1つ目の、遠慮なく意見を言ってもらうというのは、
そういう意識を取り除くためのものです。
また、意見の中には
自分の考えと違うものや、受け入れがたいもの、実現が到底不可能なものなんかも
含まれていることが多々あります。
こういう意見に出くわした時に、
とにかく一旦は受け止める姿勢を見せることが重要です。
その意見がどんなにくだらないと感じるものであっても、
自分の考えとは正反対のものであっても。
そういう意見が出てきたときに、
頭ごなしに否定したり、
「確かにそうだね~、でもさ、、、」というように、
明らかに受け入れる気のない姿勢を見せると、
質問された人は二度とあなたの質問に答えてくれなくなります。
質問に答えてくれなくなるだけでなく、
その人からの信頼を全面的に失います。
で、最後に
「聞いてやってる」ではなくて、「話してもらっている」の精神。
これは書かなくてもわかりますよね^^
ということで、注意事項3点でした。
まとめ
練習満足度を簡単に高めるには、一人一人と直接話すのが良い
一人一人の考えを丁寧に聞いてあげることがコツ
遠慮なく話してもらい、どんな意見も一旦は受け止めよう!
「聞いてやっている」ではなく、「話してもらっている」の精神
ということで、練習満足度を高める方法をお伝えしました!
イメージつかめましたでしょうか?
ここで紹介した一人一人と話をしていくって、
かなり根気のいる作業なんですよね、実は。
ですが、その労力に対する見返りは相当なものがありますからね、
一旦騙されたと思ってやってみてください^^
では!