指揮者の指示をよく聞いてくれるんだけど、それだけに終わってしまう合唱団というのがあります。つまり、合唱団自らが音楽を作ってくれない状態です。その原因は、指揮者他合唱団の関係が○○な状態にあるからです。ここでは、その原因についてお伝えしていきます。
合唱団が自ら音楽を作ってくれない
指揮者をやっていると、
こちらの指示はよく聞いてくれるんだけど、
自分たちからは音楽を提示してこない合唱団というものに出会います。
指揮者からの指示待ち状態になってしまっている合唱団ですね。
で、そういう合唱団の作る音楽というのは、
きれいなんだけど、つまらない。
よくまとまっているんだけど、停滞している。
つまり、音楽に躍動感がないんですね。
では、その原因はなんなのか?
それは指揮者と合唱団の関係性にあるのです。
原因は○○な関係にあった!
指揮者と演奏者の関係は、音楽において対等であるべきだと考えています。指揮者の指示が無条件に正しいのではなく、演奏者もガンガン頭を使ってバンバン意見を出すべきだし、指揮者はそれを受け止める度量の広さを持たなくてはいけない、依存ではなく、お互い自立した関係を作りたいですよね^^
— あさぺん@合唱指揮者 (@asapen_corus) August 10, 2016
○○の中に入る言葉は、「依存」です。
依存というのは、
一方が一方に頼りっきりになってしまうことですよね。
合唱団が指示待ち状態に立ってしまう原因は、
指揮者と合唱団が依存関係になってしまうことにあったのです。
言い換えれば、
合唱団が指揮者からの指示に頼りっきりになってしまうってことですね。
依存関係が招く問題とは?
では、依存関係になると何が問題なのか?
指揮者と演奏者が依存した関係とは、例えば演奏者側が指揮者の言ったことを鵜呑みにするだけで、自分たちの考えを出さない(or 出せない)ような状態。
まるで学校の授業のような、一方方向の音楽つくり。こうしてできた音楽は、よくまとまって聞こえるけれど、音楽的な志向性に欠けて聞こえます。— あさぺん@合唱指揮者 (@asapen_corus) August 10, 2016
このように、
一人一人が音楽について考えなくなることで、
その音楽が停滞します。
なんてったって、
合唱団みんなが指揮者からの指示待ち状態になるわけですからね。
ピタッと型にはまったように、
実にきれいに整理整頓された音楽は、
一見非常にまとまって聞こえても、そこに音楽性は希薄です。
聞いていて楽しくないのです。
依存状態を脱するには?
では、依存状態を脱するにはどうすればよのか?
それは、指揮者と合唱団が自立した関係になることです。
自立した関係とは、お互いが自分の頭で考える状態。つまり、演奏に関わる一人ひとりが音楽に思いを寄せて、アイデアを出している状態。
もちろん、それを好き放題手放しにしてしまうと練習にならないのですが、きちんと意見を言い合える場を作れば、その音楽は各々の思いの詰まった音楽になります。— あさぺん@合唱指揮者 (@asapen_corus) August 10, 2016
こうかくとなんだか、
一人一人が自由にやって良いみたいに聞こえてしまうかもしれませんが、
そういうことではありません。
一人一人が自由に考えを持ち、発表し、
それでいて、お互いの意見をお互いが尊重しあう、
そういう関係性のことを指します。
もう少し具体的に書けば、
指揮者は、合唱団一人一人から楽曲に関する意見を募ったり、
現状の練習の進め方に対して意見をもらったりする、ということ。
指揮者と合唱団の立場は、音楽的に対等であり、
指揮者は指揮者で、合唱団員一人一人の意見を最大限に尊重すべきですし、
合唱団は合唱団で、指揮者に頼りっきりにならず、自分の頭で音楽を考える必要があります。
まとめ
ざっくりとまとめると以下のようになります。
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合唱団が指示待ちになってしまう原因は、依存関係にある
依存関係にある音楽には躍動感が希薄
依存関係を脱するには、お互いが自立する必要がある
指揮者が合唱団の意見を尊重し、受け入れる
合唱団は指揮者に依存せず、自分の頭で考える
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以上です♪
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