こんにちは、あさぺんです。
「合唱のフレーズがぶつぎれになってしまうんです、どうしたらよいですか?」
Twitterで募集をかけている指揮の相談会に、
このような質問(悩み)をいただくことが多くなりました。
この悩みって、合唱をやっていれば誰もが経験ものですよね。
ということで今日は、合唱練習で良くありがちなテーマ
「フレーズ」
についてです。
このテーマに関して、
どうしたらフレーズのつながった指揮が振れるようになるのか
ということを話ししていきます。
………
の前に、、、、
まず、大前提として知って欲しい事が2つあります。
1つは、
「なぜフレーズをつなげたいのか」を合唱団に説明すること
です。
フレーズをつなげたい部分がある場合、予めその理由を説明しておくんです。
例えば、
ここは単語の途中だからフレーズをつなげてほしい、とか
ここは意味的につながっているから、とか。
そうして、理由を付してあげることで、
合唱団は、あなたの指示を理解することができます。
逆に、理由を説明しないと、
合唱団は、あなたの指示を丸暗記しなければなりません。
理解と丸暗記
どちらが本番で良い効果を発揮するかは、
ここで論じるまでもないですね^^
ってことで2つ目、
フレーズをつなげたいか所をピンポイントで練習する
です。
例えば、『旅立ちの日に』で
「遥かな空の果てまでも、君は飛び立つ」
の部分をやるのであれば、
その部分だけを抜き出して練習していきます。
ここで、
「せっかくだから、冒頭の白い光の~からやっちゃおう!」
とかはダメなのです。
なるたけピンポイントで、
合唱団に他の事を考えさせないように
練習していくことが重要です。
歌う部分が長くなればなるほど、
本当に練習したいか所に掛けられる集中力は
減っていきます。
合唱団の集中力は有限です。
限りある資源は有効に使いましょう!笑
ってことで、指揮の振り方の前に
2つの大前提をお話ししました。
1.「なぜフレーズをつなげたいのか」を合唱団に説明すること
2.フレーズをつなげたいか所をピンポイントで練習する
この2つは非常に重要なので、
頭に刻み付けておいてください。
★フレーズをつなげる指揮の振り方のコツ
これについては、2つのコツがあります。
まずは、
4拍目から、次の1拍目にかけて重みを感じる
です。
これは図を見てもらった方が早いので、
下図をご覧ください♪
細かい説明は、図内の通りです。
1拍目から4拍目にかけて、エネルギーを溜めていき、
それを次の小節の1拍目に向けて持っていく
そんなイメージです。
(これを、重いものをじっくり持ち上げると表現してます。)
1~2拍目は小さく振る、と書いてあるのですが、
ココにもちょっとしたマジックがあって、、、、
この時の小さく振るというのは、
次第に大きく振る事をしっかり意識して
行います。
3~4拍目でググッと持っていく、
これを意識した上で、あえて小さく振っている
このことが頭にあるかどうかで、
フレーズのつながり方が段違いに変わってきます。
この意識に関しては、
2つ目のコツができれば自然とクリアできることなので、
ここではそんなに心配いりません。
では続いて2つ目のコツ、
カウントにエネルギーを感じる
です。
先ほどの図をちょっと変えてみました。
赤字が追加されているのが分かると思います。
「いち」「に~」「さん~」「しぃ~」
とこんな感じですね。
このカウントこそが、
フレーズをつなげる指揮を振るための
2つ目のコツなのです。
通常、指揮を振るときって
「いち、に、さん、し、いち…」
といった具合にカウントをしますね。
全ての拍が均等になるように、
お互いの拍が干渉し合わないように、
歯切れよいカウントで練習していると思います。
フレーズをつなげる指揮の時には、
これを少しいじります。
どういじるかというと、
「いち、に~、さん~、しぃ~、、、いち…」
といった具合に、
次の小節の1拍目に向かって
エネルギーを溜めていくのです。
つまり、1つ目のコツで説明した指揮の動きを、
カウントにも取り入れましょう!って話なのです。
カウントのポイントはいくつかあって、
[check_list image=”check3-r”]
- 4拍目に向かってエネルギーを溜めていく
- そのため、1~2拍目は意図的に小さく
- エネルギーの高まりを感じさせる3拍目は最重要!
[/check_list]
と、こんなところです。
まとめましょう。
フレーズのつながった指揮を振るためには、
2つの大前提
1.「なぜフレーズをつなげたいのか」を合唱団に説明すること
2.フレーズをつなげたいか所をピンポイントで練習する
2つのコツ
1.4拍目から、次の1拍目にかけて重みを感じる
2.カウントにエネルギーを感じる
が大事ですよ、ということをお伝えしました。
振り方のコツに関しては、
エネルギーという言葉が出てきて、
若干抽象論っぽい感じになってしまいました。
ですが、
カウントの仕方と指揮の振り方
この2点をまずは自分でやってみください。
やってみると、
意外とすんなり理解できます(笑)
文章だけだと、
なんだか難しい感じがするんですけどね。
もし、
「今の自分のやり方であっているか知りたい!」
「実際に振っているところを見てみたい!」
という要望があれば、
TwitterのDMよりご連絡ください^^
コメント欄に書いていただいても良いですが、
Twitterの方が返事が早い事が多いです。
それでは、
みなさんの指揮者ライフがより一層良いものになりますよう!
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