指揮者に必要な知識や、学ぶべきこと

こんにちは、ガクです。

「指揮者に必要な知識・学ぶこと」について書く前に、
まず大大大前提となることをお伝えしなくてはいけません。

これは、本当に大事なことなんですけど、
多くの指揮を教える講座なんかですっ飛ばされてしまう…

ですが、これがなきゃ始まらないよねってくらい
非常に重要な事なので、先に伝えておきます。

それは…

指揮に対する情熱、音楽に対する情熱

です。

 

 

多分当たり前のこと過ぎて、想像もしなかったんじゃないでしょうか?

ですが、、、
前向きな気持ちさえあれば、
技術はいくらでもつけることができます。

音楽的なセンスなんてものも、
後からいくらでも習得可能です。

一方で、前向きな気持ちがない人、情熱がない人には、
どうやったって本物の技術やセンスは身につかないのです。

 

これは指揮に限った事ではないですが、
やっぱり「好きこそものの上手なれ」ってのはあります。

ですので、

知識はない!
経験もない!
でも自分は指揮に猛烈に憧れている!
自分の音楽を指揮によって表現したいんだ!

という場合は、ぜひその気持ちを胸に突き進んでいってください。

あなたは、必ず指揮者になることができます。

………

と、ここまでバリバリ精神論だったんですが、
具体的な技術というのももちろん身につける必要があります(汗)

ってことで、以下それらについてコメントしていきます。

 

1.楽譜が読める

その詞を書いた作詞者の意図が分かる。

その詞を受けて、音をつけた作曲者の意図が分かる。

「楽譜が読める」というのは、つまりこういうことです。

 

作詞者はどんな気持ちでこの詞を書いたんだろう…

「うれしい」という歌詞があるけれど、
これはどういう「うれしさ」なんだろう…

こういう考えをひたすらしていくことによって、
作詞者の意図をくみ取ります。

 

このクレッシェンドで、
作曲者はなにを表現したかったんだろう…

なぜこの曲のテンポ指示はアンダンテなんだろう、
モデラートじゃだめなのかな…

こういう考えをひたすらしていくことによって、
作曲者の意図をくみ取ります。

 

「楽譜を読む」というと、
表想記号はなんだとか、ここの和音はなんだとか、
そういう話をする人がいます。

しかし、本質はそこではありません。

そこから一歩踏み込んで、
なぜその技巧を使用したのか
を考えなければいけないのです。

作詞者、作曲者の意図を感じ取って、
はじめて「楽譜を読む」ということができます。

その点をどうか忘れないでください。

 

2.練習を仕切れる

本番に向けた練習指導、
これこそが指揮者のもっとも重要な仕事です。

指揮をやったことのない人はよく誤解をしています。

「指揮者の仕事は、損総会当日に指揮を振ることだ」と。

しかし、それはズレた認識です。

指揮者の役割のそのほとんどは、
演奏会までの練習指導にあります。

本番までに、自分の音楽を合唱団と共有して、
それを音として再現する。

これが指揮者の役割なのです。

 

ですので、指揮者にとって、
効率よく、音楽的に、かつ合唱団を飽きさせずに練習を進める
というのは非常に重要です。

練習のつまらない指揮者は、合唱団に見放されます。

逆に、練習の楽しい指揮者には、合唱団はついてきます。

練習が上手くいくかは合唱団にもよるんじゃないの?
と思うかもしれませんが、それは違います。

本当にできる指揮者なら、
どんな合唱団であっても、そのポテンシャルを引き出すことができます。

そして、そのポテンシャルを引き出すのに、
プロだのアマだのということは関係ありません。

ですので、
合唱団にとって魅力的な練習ができる
というのは指揮者にとって最重要事項。

どうやったらそういう練習ができるかは別記事に譲りますが、
このとこだけは覚えておいてください。

 

3.楽典の知識をもつ

1.で言ったことの補足です。

いかに作詞者、作曲者の意図を読み取ることが大事だと言っても、
やはり最低限のルールを知っている必要はあります。

まずは音符が読めること。

この部分は3拍子で、こういうリズムだな、みたいな。

続いて調性が分かること。

ここで転調して、○長調から△長調に変わったんだな、みたいな。

音楽記号が分かること。

Andanteは歩くようにって意味だから~、みたいな。etc.

 

なんて書いてみましたが、正直音楽知識なんて沼みたいなもんです。

一つの学問ですからね。

それらを全てを覚えこもうとすると、
確実に頭がパンクしてしまいます。

そこで、今自分が取り組んでいる楽曲、
少なくともそこに書かれている音楽上の決まりごと
くらいは解読できるようになっていてください。

まずは目の前のことを確実にこなす
ってことですね。

 

4.指揮が振れる

で、最後にこれ、指揮が振れること。

正直な話、音楽に対する情熱があって、
それを合唱団に分かりやすく伝える術(=練習)を持っていれば、
指揮そのものが上手くなくても何とかなります。

ですが、情熱があって、練習がうまくて、さらに指揮も上手かったら…

それは最強です(笑)

ですので、
ぜひ指揮そのものも上手くなっていってください。

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まとめ

ということで、指揮者に必要なことをお伝えしました。

まずは情熱。そして、

  1. 楽譜が読めて
  2. 練習が仕切れて
  3. 楽典の知識があって
  4. 指揮が振れる

たくさんあってなんだか大変そうに見えるかもしれません。

ですが、最初に書いたように、情熱さえあればなんとでもなります。

というか、気づいたらできるようになっています。

好きっていう情熱さえあれば、
大体乗り越えられますから^^/

一緒に頑張っていきましょう!

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • Akiko Kudo Hoeffding より:

    親身に教えていただき、ありがとう

    • shiki より:

      Akiko Kudoさん
      コメントありがとうございました!
      結局何を練習するにしても気持ちが先行しますよね
      ってことを伝えたかったんですが、、、
      上手く伝わりましたかね?汗
      疑問質問等あったら遠慮なく聞いてください!
      またのお越しをお待ちしております^^

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