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〔合唱コンクールで使える指揮のコツ〕練習の進め方編

こちらでは、中学校や高校の合唱コンクールや、合唱祭で指揮を振るんだけど、コンクールまで時間がない! 短い時間で何とかできないか!という人に、振り方のコツ、楽譜分析のコツ、練習のコツの3つに分けて、合唱指揮のコツをお伝えします。今回は、練習の進め方のコツです!

目次

合唱コンクールで使える指揮のコツ

  1. 振り方のコツ
  2. 楽譜分析のコツ
  3. 練習のコツ ←イマココ

 

こちらでは、日々の練習の進め方、についてお伝えしていきます。

 

ここでお伝えする練習の進め方、とは

どうやったらクラスの歌がまとまるのか、リズムがそろうのか、ハーモニーがそろうのか等

割とありがちな悩みに対して、解決のヒントをご紹介していきます。

 

まず押さえてほしい基本

根本的な心構えの部分ですが、

練習は楽しく行うべき、ということを覚えておいてください。

 

楽しくってのは、分かりやすいようで、なかなか難しい表現なんですが、

要するに、皆で音楽を楽しんでくださいってことです。

 

音楽に対して、いっぱいワクワクを感じてくださいってことですね。

 

きっと練習を進めていくと、

「何で上手く行かないんだろう…」

「昨日やったのにできてないんだけど…」

みたいなことがあると思います。

 

そういう時に、

「なんでできないのっ!!」

とかなるとアカンです^^;

 

いえ、そうしたくなる気持ちも良く分かりますし、

実際に僕もそうしたことがあります。

 

が、、、

そうすると、みんなついてこないんですね。

 

音楽に対して、楽しさを感じられなくなってしまうんです。

 

そうすると、練習はますます身のないものになってしまって、

最悪、本番までバラバラ…なんてことが、本当にあるんです。

 

ですから、前に立つ人、特に指揮者の人は、

音楽を楽しめる練習を心がけてください、ってことなんですね^^

 

なんとなく伝わりましたか?

なんとなくで構わないですよ^^

 

 

では、根幹の心構えを抑えてもらったところで、

細かいコツ(テクニック)に移っていきましょう!

 

合唱団の声をそろえる

合唱団の声をそろえる、ということで、

以下の3つの項目について、練習のコツを紹介します。

  • 声をまとめる
  • リズムをそろえる
  • ハーモニー(和音)をそろえる

 

では、さっそく1つ目の「声をまとめる」から行きましょう!

 

声をまとめる

発声練習なんかをしていて、

どうにも合唱団の声がバラバラしている、まとまりが感じられない、

こんなことがあるかと思います。

 

こういう時は、皆の気持ちがバラバラになっている時なのです。

声が乱れている=気持ちの乱れ

と考えてください。

 

で、こういう時に有効なテクニックが、

「ブレスをそろえる」ことです。

 

ブレスをそろえるとは、つまり、息を吸うのをそろえるってことです。

 

息を吸うのをそろえる際には、以下の事を注意してください。

  • タイミングを共有する
    「サン、ハイ」でもなんでもよいですが、吸い出すタイミングをそろえます
  • 吸うときのイメージを共有する
    素早く吸うのか、柔らかく吸うのか、激しく吸うのか、豊かに吸うのか

このようなイメージを共有することによって、

次に出てくる声のそろい方は、段違いに変わってきます。

 

ブレスをそろえても、まだ声がそろわない場合は、

声そのものの出し方のイメージを共有するようにしましょう。

 

頭の中に、何を想像しながら声を出すかってことですね。

 

ずーっと広がる草原をイメージするのか、

イギリス風の庭に咲く、真っ赤なバラをイメージするのか、

一生懸命勉強した期末テストで満点を取った時をイメージするのか。

 

ここに出したのは、僕がポッと想像したものですから、

全然真似したりする必要はないんですが、

どんなことを頭に思い浮かべながら声を出すか、ってのは非常に効果的ですので、

ぜひ使ってみてください。

 

 

リズムをそろえる

続いて、合唱団の中でリズムがそろわない時のテクニックです。

 

元々楽譜に書いてあるリズムが複雑な場合

言葉だけで読んでみましょう。

いわゆる、リズム読みといううあつですね。

 

音の高さは意識しなくてよいので、

リズムだけ正確に、歌詞を読んでみる。

 

このようにすると、複雑なリズムによって、乱れていた場合は

改善することがあります。

 

リズムは複雑じゃないけど、そろわない場合

指揮が分かりにくい可能性と、

合唱団一人ひとりが感じているリズムが違う可能性があります。

 

前者の、指揮が分かりにくい場合、指揮を改善しましょう。

 

あなたが指揮者だったら、勇気を出して合唱団員に聞かなくてはいけないですし、

自分でも、鏡を見てチェックしなくてはいけません。

 

後者の、一人ひとりのリズムが違っている場合ってのは、ちょっと厄介です。

 

これは、パート練習とか、個人練習とか、

そういう、より細かい単位での練習機会を設けて、

修正していくのが一番手っ取り早いです。

 

全体練習の中で直そうとすると、、、、色々と面倒くさい事が起こるからです。

(面倒くさい事は、書き始めると長くなるので、ここでは省略です。)

 

ハーモニーをそろえる

ハーモニーに関しては、

その日の天気や、練習室の湿度、合唱団員一人ひとりの体調 etc.

様々な要因によって、日々変化していくものなので、

 

練習で扱う場合には、特に注意が必要です。

 

なぜなら、安易にハーモニー合わせをやり、

なかなかそろわなかった場合、合唱団のテンションはものすごく下がります。

 

テンションが下がる、と書くと、なんだか軽そうな印象を覚えるかもしれませんが、

テンションダウンをなめてはいけません。

 

冒頭に書いたように、合唱の練習とは

合唱に携わっているもの全員が、ワクワクする練習でなければいけません。

 

これは、気分の問題もあるんですが、

実は、機能的な面においても非常に重要な事なんです。

 

どういうことかというと、

全員がワクワクして取り組む練習と、

全員がテンションダウンして取り組む練習、

どちらが、より成果をあげられると思いますか?

 

と、このように書くと、ほとんどの人が分かると思いますが、

答えはもちろん前者です。

 

それ故に、練習での、合唱団のテンションダウンというのは、

本当に恐ろしく、我々指揮者や指導者が最も恐れ、避けなくてはいけない事態なのです。

 

ですので、話を戻しますと、

ハーモニーの練習は、テンションダウンを招く可能性があるので、

うかつにやらない方が良い、という事です。

 

 

とは言っても、

さすがに一切ハーモニーの練習をしない、というわけにもいかないので、

ハーモニーをそろえるコツについて、お伝えしていきます。

 

簡単なのは、

そろえたい部分でいったん曲を止めて、

各パートにそれぞれ音を出してもらって、確認する方法です。

 

この時に、できれば、

第一音のパートだけ、ピアノかなんかで音を出してあげて、

それ以外のパートには、第一音のパートから音をとってもらう、

という方式をとるのが良いかと思います。

 

例えば、

ソプラノがド、アルトがミ、テノールがソ、バスがド、だったら

バスのドの音だけ、ピアノで弾いてあげて、

テノール、アルト、ソプラノには、バスの音を聞いて、

自分のパートの音を探ってもらう、というような感じです。

 

これによって、いやでも他パートの音を聞くようになるので、

必然的に音がそろってきます。

 

ただし、この方法はいささか高度な練習なので、

他パートを聞いて、自パートの音を予測できる人がごくわずかなら

やらない方が良いかもしれません。

 

自分はできないって思いが、ストレスになり

練習への満足度の低下につながるからです。

 

これは結果として、テンションダウンへとつながっていきます^^;

 

あと、ハーモニーを決めたい所で、

イメージを共有するってのも、非常に効果のある方法です。

 

先ほどのように、

草原のようなイメージだったり、あるいは、夏の花火のようなイメージだったり。

 

こういうイメージを共有することによって、

声色が似てきて、結果ハーモニーがそろうようになります。

 

まとめ

練習の進め方のコツということで、お伝えしてきました。

 

まず、大前提として、楽しい練習である事。

 

そして、若干細かいテクニックとして、

声をまとめたり、リズムをそろえたり、ハーモニーをそろえる方法をお伝えしました。

 

どれも根幹に、

団員をワクワクさせ続けなくてはいけない、という約束が

見え隠れしていたことに気づいてもらえたと思います。

 

ワクワクさせるってメンドクサイナって思うかもしれません。

こう書かれると、そう思っちゃうかもしれませんね^^;

 

でも、合唱団が練習を楽しんでくれるのって、

指揮者にとって(もちろんパートリーダーにとっても)本当に快感です。

 

だって、自分の指導で楽しんでくれてるんですよ?何十人もの歌い手が。

 

こんなに幸せなことってないですよ、そんなに。

 

ってことで、練習のコツについての紹介でした。

他にも、指揮の振り方のコツとか、楽譜分析のコツとかもあるので、

参考にしてみてくださいな^^

 

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